究極の精度

ダイアルは時計の真の美しさです。 魅力的な外見を保ちながら、情報をはっきりと伝達できなくてはなりません。 ダイアルは驚くほど複雑で、いくつもの製造技術を要します。 ダイアルは真鍮から作られています。 真鍮を加工できる状態にするには、750℃で熱して柔らかくする必要があります。 切れ目のない長い真鍮プレートを、時に400トンにもなる大きな圧力をかけてプレス加工機に挿入していきます。 足をダイアルの下部分に取り付け、次にムーブメントに固定できる状態にします。 大きな圧力をかけることのできるプレス技術を用いて、ダイアル表面に様々なモチーフをあしらうことで、ダイアルの美しさを際立たせます。 ダイアル表面に開けられたいくつものホールには、様々な用途があります。 例えばダイアル中央のホールはキャノンピニオンが入る穴で、時針と秒針を固定する役割を担っています。

GALVANOPLASTIE

タグ・ホイヤーの時計は、カラーバリエーション豊富なダイアルをご用意しております。 カラーは電気プレートで塗布されていて、この工程を経ることでダイアル表面を経年劣化から守ります。 ダイアルのベースカラーは電気プレートで塗布していますが、タグ・ホイヤー ロゴ等のディテールに、異なるカラーを塗布することがあります。

マーキングと象徴

ダイアル表面に特殊ペイントを施す場合には、パッド印刷機を使用します。ダイアルのシールドに適切な量のペイントを施すようにするためには、熟練の時計技師を要します。 ペイントは速乾性なので、テキストやモチーフの汚損を防ぎます。 タグ・ホイヤーが使用している最先端機器は、最高5色までのカラーペイントを連続してダイアル表面に塗布することができます。

視認性

時間を表示するインデックスは手作業でダイアル表面に植字されていて、ディスプレイに奥行を与えます。 インデックス下部のピンを、ダイアル表面にドリルで穿孔したホールに挿入します。 インデックスをダイアルに取り付けるには、レーザーが用いられています。 薄暗い中でも保たれる高い視認性は、タグ・ホイヤー ウォッチ最大の特徴の一つ。 スーパールミノバ®は、暗闇の中で光る特殊塗料です。 この塗料は、シリンジを用いてインデックスと針に塗布されています。 塗布が完了したダイアルは紫外線照射器を用いて、真っ暗闇でも視認性が確保されているかチェックします。 こうして完成したダイアルは密封容器に入れられて、組み立て部門へと送り出されていきます。